法然上人のご命日は1月25日なので、御忌法要もこの時期に勤めるものですが、明治10年に4月に定められました。
御忌大会中は、午前に日中法要、午後に逮夜法要が勤修されます。
日中法要は、法然上人報恩の志を述べる文を唱えます。このお役を唱導師といい選りすぐられた方が拝命されます。唱え方やお作法は前年の10月頃から指南を受けられます。本番には内陣中央の高座に着かれる大変名誉なお役目です。
逮夜法要は、御門跡猊下がお導師を勤められますが、明治12年より、宗門興隆に特に貢献された方にも、御門跡猊下の御名代として御奉仕賜ります。
後柏原天皇から下賜された笏にちなんで、笏を打ち拍子をとり、念仏を称えながら堂内を練り歩く「笏念仏」の行道が行われます。
この御忌大会は、全国の僧侶が参集し、また多くの檀信徒が華やかに着飾って参拝されることから、「御忌の衣装競べ」という言葉ができました。
御忌期間中の諸行事についてはまた次回!